食品廃棄物の処理・リサイクル
包装済み食品廃棄物のリサイクルを実現
飼料や肥料原料への活用検討も推進
製造工程にて発生する動植物性の副産物や製造ロス等の食品廃棄物は成分や性状の幅が広く、また袋や容器に包装された状態で廃棄されることが多いためなかなかリサイクルができない廃棄物の一つです。
リヴァックスでは、食品専用の破砕機で容器と内容物の破袋分別を行うことで、容器も含めた100%リサイクルを行っています。 また、メーカーや販売会社、生産者との連携により、排出された食品廃棄物から、品質が良く、有益な成分を含むなど、利用価値があるものを選別して、飼料や肥料原料として循環活用させる取り組みも進めています。
受け入れ対象物

- 乳製品
- レトルト食品
- 冷凍食品
- 缶詰
- 麺類
- パン類
- 穀物
- 加工肉類
- 練り製品
- 水物
- 惣菜類
- 生鮮食品(水産、畜産、農産)
- 菓子類
- 冷菓類
- 油脂製品
- 大豆加工製品
- 野菜・果物加工製品
食品廃棄物のリサイクルシステム

食品廃棄物の具体例
・ジュース・お酒・濃縮果汁・シロップ・ヨーグルト・アイスクリーム・生クリーム・プリン
・ゼリー・果物缶詰・フィリング類・ジャム・チョコレート・パン生地・パンケーキ
・お菓子くず・もちくず・餡子・麺・野菜・豆腐・豆乳・弁当残渣各種・冷凍食品各種 etc.

物流拠点で発生する出荷期限切れ商品や
ダメージ品

製造工程で発生する基準外や
使用できない規格外原料

製造拠点で発生する製造ロス品や
加工残渣
リサイクル率向上のための取り組み
リヴァックスでは、排出事業者様の多様なニーズにお応えするため、物流加工センターを設けています。このセンターでは、リサイクル施設への搬入前に、食品廃棄物の性状や荷姿などを最適な状態にするための様々な加工メニューを提案・開発しています。これにより、これまでリサイクルが困難だった食品廃棄物の再資源化を促進しています。
物流加工センター
食品廃棄物のリサイクル方法
乾燥 | 水分が多くリサイクル原料として扱いにくいものは、リサイクルの前処理として乾燥して減容化。乾燥後の残さは、堆肥の原料として利用。 |
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メタン発酵 | 嫌気性発酵により食品廃棄物中の有機物を分解し、メタンガスと消化液を生成し、メタンガスを用いて発電を行う。発生する残渣は有機分を含む堆肥として利用。 |
炭化 | 汚泥などの有機性廃棄物と一緒に炭化炉で蒸し焼きにして炭化物を製造。炭化物の残留カロリーを活かしてセメントを製造するキルンの助燃材などとして利用。 |
肥料化 | 牛糞などのメインとなる材料と一緒に食品を堆積発酵し、有機分をたくさん含んだ良質の堆肥を製造。 |
飼料化 | 飼料として活用できる食品を選別し、畜産農家などの独自のネットワークの中で最適な利用者に販売。 必要に応じて、利用者のニーズに合わせた形状や荷姿に加工。 |
未利用バイオマス資源の新たな可能性を追求する取り組み
バイオガス発電事業の稼働にともない、従来からの乾燥処理との連携によって取り扱える食品廃棄物の種類や量が拡大しました。さらに積替保管場所での仕分け機能を活かして良質な食品残さの飼料利用や、メタン発酵と乾燥の処理副産物の活用をフローに組み込むことで、食品廃棄物が持つバイオマス資源として価値のカスケード利用を実現します。
食品廃棄物とは
食品廃棄物とは製造工程で発生する食品残渣や包装後のアウト品などの食品関連産業廃棄物の分類です。プラスチックの袋や紙箱、缶、瓶に封入されたものもあります。
産業廃棄物としては、内容物の食品は汚泥、動植物性残渣、包装材は廃プラスチック類、金属くず、ガラスくずとして取り扱われます。
製造ロス品や原料ロス、検品による不良品、保管中のダメージ品、ラベル不良や期限切れ品などがあり、食品関連事業者から日々排出されます。その種類はバラエティに富んでおり、ヨーグルトのようなチルド食品やアイスクリームのような冷凍品、野菜や果物といった生鮮食材まで多岐にわたります。 これらの廃棄物は食品リサイクル法に定められたリサイクル対象物であり、排出事業者は発生量の抑制やリサイクル率の向上に取り組む必要があります。
食品リサイクル法に基づく食品の処理
リヴァックスの食品リサイクルシステムは、受託する食品の内容に合わせて流れを変えて最適な方法を選択することができます。また、受託した廃棄物は梱包も含めて100%リサイクルができます。
廃棄物の破砕分別工程では、機械によって包装材と梱包されている食品を分別を行います。機械によって食品リサイクルの邪魔になる包装材の除去や、包装材に記載されているブランドロゴを滅却する役割を担います。
次に中身の食品の処理工程では、複数のリサイクル方法から食品のカテゴリごとに最適な方法を選択することができます。
※食品リサイクル法とは 正式名称:食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律 食品の売れ残り、食べ残し、又は食品の製造過程において大量に発生する食品廃棄物について、発生抑制減量化を推進により最終的に処分される量を減少させるとともに、飼料や肥料等の原材料として再生利用するため、食品関連事業者(製造、流通、外食等)による食品循環資源の再生利用等を促進することを目標としている。 再生利用等の取り組みは義務であり、取組みが著しく不十分であると認められた多量排出事業者には企業名が公表されることがある。 詳しくはコチラ→ 食品リサイクル法:農林水産省廃棄食品の処理・リサイクルはこんなひとにおすすめ
- 食品リサイクル率をあげたい
- 保管中にダメージを受けて使用できない食材をリサイクルしたい
- 袋入りや包装済みの食品廃棄物のリサイクルしたい
- 油分が高い食品廃棄物のリサイクルしたい
- 水分が多い食品廃棄物のリサイクルしたい
- 発生する食品廃棄物はカロリーが高いものが多い
- 紛体の食品や食品原料のリサイクル先を探している
- 現在無理をして保管場所での袋を開ける作業を行っているのをやめたい
- 食品廃棄物の飼料利用規制の影響で飼料化できなくなったものがある
- 今後一般廃棄物として排出できなくなるかもしれない
仕分け工程と包装材を分別する専用破砕機、複数のリサイクル施設を組み合わせたフローで様々な種類の食品のリサイクルに対応します。食品リサイクル法で定められたリサイクル方法を選択できますので、食品リサイクル率の向上にも繋がります。廃棄物の保管方法や排出方法の見直しも提案可能です。
関連メニュー
- 処理待ち、遠方輸送の産業廃棄物の保管・積替機能
- リサイクルの実現のための前処理機能
- 廃棄物処理委託に付帯する返却容器の管理機能
- リサイクル困難物に対する新たなメニュー開発機能
- 排出事業者の様々なニーズに応えるメニューのカスタマイズ機能