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「日本初、廃棄飲料の管理施設」<健康食品新聞>
大栄サービス(兵庫県西宮市、TEL0798-47-7626)は、リサイクル業界で国内初となる廃棄飲料専用の管理・保管施設「リバース・マネジメントセンター(RMC)」を兵庫県西宮市内に設立した。健康食品業界においてドリンクサプリメントが好調な反面、在庫によるリスクや廃棄手段に悩むメーカーが増えており、RMCに多くの関心が寄せられている。
RMCは、賞味期限切れ等によって大量に発生する不良在庫飲料を集中的に管理することで、メーカーや物流会社が持つ倉庫の回転率向上が期待できる。また、リサイクルのための前処理を効率的に行えるため、不良在庫処理を比較的高速で行える。保管面積は、195m2、保管容量は585m3となっており、これは2Lペットボトルで約30万本、一般的な缶コーヒーのサイズで約300万本が保管可能な容量に相当する。さらに環境対策マネジメントシステム“ISO14001”を取得し、脱臭装置を設置のほか24時間セキュリティ体制の徹底で飲料メーカーの会社名・ブランド名が入った商品の流出を防止する。
集約された廃棄飲料は、リサイクルの前処理として梱包資材のダンボール類と飲料商品とに手選別される。その後、商品を破砕処理施設で中身の液体と容器類(缶、ビン、パック、ペットボトル等)に分離する。破砕された容器は品目毎にリサイクルされ、液体は同社の乾燥施設にて有機性廃棄物100%が原料のバイオソリッド燃料へ加工され、各種工場のボイラー燃料として利用される。
従来の廃棄処理施設は、十分な保管スペースが確保できないなどの理由から大量の廃棄物の一括回収は困難であった。また、メーカーや物流センター側では、廃棄商品の在庫が倉庫スペースを圧迫し、商品流通・販売活動の妨げとなっていた。RMCの利用で、不良在庫の削減、流通の流動化と環境リサイクルに貢献が期待できる。